中和化(ちゅうわか)

マールベルクによって提唱されます。
棚卸資産の取揃品に相当する一定量,すなわち,基準量については,期首と期末の貸借対照表を同じ価額で通過させることで,期中の物価変動の影響も貨幣価値変動の影響も排除しようとするものです。
典例になるのは固定資産の土地ですが,棚卸資産についても,基準量は「経営の必須有高」として,当初の取得原価のまま評価されます。
期末にこれを上回る「超過有高」は投機量,これを下回る「不足有高」は要補充量として,時価で評価されます。
その限りで,とくに物価変動の影響を排除するために,シュマーレンバッハによって提唱される「恒常高法」に類似します。
しかし,同じ価頁で通過させるにしても,すべての貨幣価1直変動の影響を排除するために,棚卸資産だけに限定することなく,資産と負債・資本の組合わせまで徹底されます。
たとえば,土地または経営の必須有高と資本は,貨幣価値変動に関係しない「実質的中和化」,現金または債権と債務は,相反して関係する「形式的中和化」,超過有高は,貨幣価値変動に関係する「非中和化」,このように分析することで,期末の貨幣価値ではなく,期首ないし安定時の貨幣価値に統一されます。